アウディS6 左ドア板金修理

今回はアウディS6セダンの左前後ドアパネルを板金修理しましたので、その模様をお届けします。

_IGP2420.JPG


S6。V10のモンスターマシーンですが、左の前後ドアを擦ってしまったようです。ヘコミもありますね。

_IGP2422.JPG
_IGP2423.JPG
_IGP2425.JPG
幸いなことにこのパネルはアルミではなく、スチールでした。交換となってしまうとかなり費用がかかってしまうので、今回は板金修理でお願いしますとのご依頼を請けました。パネルとパネルの継ぎ目ですから難しいですね(汗)。
塗装するに当たって、アウターハンドル、ドアミラー、ベルトモールを外さなくてはならないのですが、アウディはこの作業にとても時間が掛かります。
慣れもあるんでしょうけど、内張りは勿論ウィンドウレギュレータやガラス・サッシも抜かなくてはベルトモールが外せません。アウディはこの構造を変えるきは無さそうですね(笑)。
寒さのせいもあってか、内張りを外す際にスピーカーのツイーター部分のカバーを破損させてしまいました。速攻で部品を注文しましたがメーカー手配となってしまい、納期に間に合いませんでした。
お客様に説明をして、後日取り付けることを承諾していただけましたが、こういったリスクもあるので、内張りを外さないでアウターハンドルを外せる構造に変更して欲しいと切に願います。
_IGP2441.JPG
アウターハンドルも表面のカバーをスライドさせて外し、この手に持っているパーツを抜き取り、裏側の勘合を外さないと外れません。なので、アウディの場合、ドアの分解に時間がかかってしまうので多少工賃も上がってしまいます。バンパー類もそうですね。
_IGP2438.JPG
ベルトモールは裏側からリベットで留まっている徹底ぶりです(泣)。
_IGP2443.JPG
で、板金も終わり、塗装にかかります。限りなく自然な感じにボカさなくてはなりません。緊張です(笑)。
_IGP2454.JPG
濃いグレー(サフェーサー)の部分が損傷の及んでいた部分ですね。
ボカシの技術は社長や塗料メーカーの技術指導の方、講習会などで色々教わってきましたが、時代の変化と共に変わってきました。R-Mに変わってから最初に教わった方法と今の塗り方では大きく違います。上手く説明できませんが、塗料の希釈量や塗装時の気温や吹付けの方法など、色んな要素が絡んで初めてメタリックが綺麗に配列してくれます。日々勉強ですね~。
_IGP2457.JPG
_IGP2458.JPG
冬は乾きが悪いので、中波乾燥機でガッチリ焼いておきます。
_IGP2469.JPG
磨き&組み付けも無事終了し、いよいよ納車となりました。落ち着きのある素敵なカラーですね~。
_IGP2470.JPG
T様。この度は遠いところからお越し頂きありがとうございました。内張りの部品交換にあたりお手数をおかけしまして申し訳ございません。
また何かございましたらご連絡ください。よろしくお願いします。

Follow me!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください