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ランサーエボリューションⅢのルーフ交換
日本全土を襲った巨大地震。この未曾有の大災害で被災された方々には心よりお見舞い申し上げますと共に、一刻も早い復興を願っております。
私達にも出来ることがあれば、何らかの形で援助していきたいと思います。
さて、今回はランサーエボリューションⅢのルーフパネルを交換しました。
交換の理由は錆です。エボⅢ乗りの間では有名らしいこの症状、ルーフパネルを支える桁との間にボンドが充填されているのですが、このボンドがどうやら錆の原因を作っているらしいのです。
ご覧のように、ボンド周辺が錆びております。この錆が進行しますと表側が膨れて来る訳です。
今回はこの錆以外にサンルーフ脇にクラックが入ってしまい、そこからの浸水が心配されたので、交換となりました。
パネル交換にともない、ヘッドライニング(内張り)と前後ウィンドウガラスの脱着が必要になります。サンルーフも外すと考えていたのですが、外さなくても施工可能だということが判りました。
スポットカッターでスポットを抜き、たがねなどを使いルーフを剥がしてゆきます。
その間に、新品のルーフパネルにサフェーサーを入れ、下地を作っておきます。
本来ルーフ交換はスポット溶接でくっつけていくのですが、パネルが歪んでしまったり、溶接による錆の心配がありました。
現在主流になっているのは、パネルボンドによる接着です。 この工法だと隙間なく接着することができ、パネルが歪むことがありません。
今回は、3Mのパネルボンドを使用しました。 またボンドが原因で錆びるのでは?と思うかもしれませんが、こちらのボンドはそのような事例は無い様なので、安心です。
交換方法は工場によって様々ですが、いろいろな方に相談してみたところ、パネル装着前に塗り上げておく工場もあるとのことでした。 色々悩みましたが、塗りやすさを考慮して事前に塗る方法で試すことに。 塗りあがったパネルをボンドで接着していき、クランプで固定していきます。 念のため、四隅だけはスポット溶接をしておきました。
ボンドが硬化した後にクランプを外し、スポットした箇所を部分塗装して交換は終了です。 全てをスポットする苦労を考えますと、ボンディングによる施工は遥かに効率が良いと思います。
固定するパネルクランプですが、以前ウルトのセールスの方がパネルクランプを紹介してくれたのを思い出し、早速取り寄せました。 大きなバイスクランプに比べ場所も取らなく非常に使い勝手の良いものでした。 パネルを磨き、ガラスを装着して無事納車です。
モール類も新品に交換しておいたので、相当リフレッシュできたと思います。 費用的にはそこそこ掛かりますが、オーナー様はこの車以外には乗りたい車が無いくらい気に入っているみたいなので、この先まだまだ乗れるようになったと喜んでおられました。
O様、いつもご利用ありがとうございます。今回は大きな修理でしたが、しばらくは入院しなくても大丈夫ですね。私もあらためて、今の車にはない魅力がある車だなと感じました。これからも充実したカーライフを楽しんでください。 今後とも宜しくお願いします。
2011年3月17日 前田自工 | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0)
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コメント(2)
この度は大手術をしていただきありがとうございました。
最初に考えていた予算よりはるかに安く仕上げていただいて感謝しています。
あまり、板金屋さんにお世話にはなりたくはないですが何かとの時にはまた宜しくお願いします。
O様。
やっぱり交換して正解でしたね。
みんカラを拝見させていただきましたが、やはりこの錆は皆さんの悩みの種のようですね。
メーカー側の設計、製造工程が原因ならば出来るだけ早く公表して何らかの対策を打って欲しかったですね。
次回は修理ではなくドレスアップもしくは磨きなどのご依頼もお待ちしております。よろしくお願いします。
ご利用有難うございました!!
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