光岡ビュートですよ～ - 前田自動車.jp

ビュートをご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、日産マーチをベースにＦＲＰや鋼鈑を駆使して手作りで袈装された車体なんです。初代と2代目ビュートが有るようですが、こちらは2代目に当たります。低走行のほぼ新車状態で本社の富山から札幌に運ばれてきました。

残念ながら札幌では北海道ＢＵＢＵさんが正規代理店を辞めてしまったみたいですね。 じつはこの2代目ビュートも新しい国の保安基準に触れてしまい2009年で生産打ち切りになってしまいました。なんでも、バンパーの形状が「突起物」とみなされてしまい、製造ができなくなってしまったようです。 しかし、多くのファンから復活を願う声が上がり、現在は「ＮＥＷビュート」が発売されております。

前置きが長くなりましたが、このビュートの上半分を違う色に塗り替えたいというご依頼を受けました。ご希望の色はこの写真にある「ポッキー」色です。 チョコの部分の色を再現して、お客様と打ち合わせしながら微調整していきました。

塗る場所は、ボンネット、左右フロントフェンダーの一部、前後左右のドアの上部、ルーフ、左右リヤフェンダー。 事前にデザインしていただいたイメージ図を元にラインを決め、足付けしていくのですがこのライン決めに悩みました。こちらからも「こうしたらどうでしょう？」みたいなアイデアを出し、より自然な感じのデザインが完成しました。

前後のウィンドガラスを外し、ドアのウェザーストリップなども外していきます。ボンネットは丸々一枚塗るので、外しておきました。 まったく違う色を塗る訳ですから、マスキングもきっちり貼っておかないと大変なことになってしまいます。ドア内部のマスキングなんかは結構頭使うんですよ（笑）。

あとは丁寧に塗って強制乾燥。手作りの車だけあって当然パテが入っている箇所もあるわけで、どんなトラブルが起こるか多少不安でしたが、大丈夫でした。

ボディーの化粧が終わった後、ついでに下回りの防錆処理もやって欲しいとのことでしたので、当社でオススメしていますウルト社のアンダーボディーシーラーとマフラー部分にはジンクスプレーパーフェクトを塗ることに。

ビュートは放っておくと錆が激しく発生するという話を聞いたことがあるので、今のうちに防錆処理をしておくのは大正解です。 

リフトに乗せて下回りの汚れを除去し、ボディー全体と塗ってはならない箇所をマスキングします。とことん突き詰めればエキパイやサスペンションなどを外して塗装したほうが良いのでしょうが、そこまでやってしまうとそれなりに費用がかかってしまいます。 一般的には今回のような方法で十分だと考えます。

下回りの防錆塗装はお車の状態、大きさにより変わりますが￥25000～でお請けしておりますので、興味のある方はお問い合わせください。

Ｎ様ご夫婦、今回は塗装のご依頼誠に有難うございました。塗り分けのデザイン、色の選択などセンス抜群の一台になりましたね（笑）。施工している側も楽しかったです。 下回りもガッチリガードしてあるので、しばらくは塩害に怯えることなく運転できるかと思います。今後とも宜しくお願いします！！