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前田自工の先代話その2 鈑金編
これは石器時代の道具ではありません(笑)自作工具です。職人は自分の道具は自分で造りました。
父は叩き上げの職人ではありませんが、創意工夫の人でした。このツールは車のリーフスプリング(主に後輪のサスペンション)で細工したものです。でも良く見ると人間の造る道具は今も石器時代も変わらないですね。
今の車には合わないものもありますが、ロッカーパネル(俗に云うステップ)の鈑金に威力を発揮しました。正直謂いましてちょっと前の車はそんなにシビアーな代物ではありませんでした。
アバウトに直してもそれなりに走ったものです(ごめんなさい)パネルも厚いし,ハンマリングも大胆にいけましたね。今の車はヨーロッパの基準なんです。クラッシュしてもドアが開かなければいけない、だから車の構造が変わってしまったんですね。
軽くて強度のあるパネルは反面、へこむともとに戻すのが大変です。父の時代にはなかったアルミパネルも鈑金がやっかいですよ。
昔は溶接もアセチレン溶接と半田がメインです。これでパネル交換、キャビンの乗せ替え,フレームの入れ替えなど、良くやったと思いますね。
時代は変わり素晴らしい機械が沢山ありますが、ドアのチリ(隙間)調整や格部品のアジャストなど父の教えが今でも役にたっています。
2008年4月29日 前田自工 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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