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フェラーリF355がやってきました
なんか蒸し暑いですねー。ダルさというか、うっすらした疲れがずーっと取れません(笑)。なんかこうシャッキっとなる物ってないですかね?飲み物とかで。単なる夏風邪かな?
そんな感じで先月に入庫しましたF355。今年も「跳ね馬ちゃん」がやってきました。去年の360モデナは衝撃的なカスタムでしたが、今回のF355は前後バンパーと左ドアガーニッシュ、ホイール4本のリペアになります。
しかしフェラーリはインパクトあり過ぎですね~。工場の前を通る大抵の人はガン見していきます。エンジン音も大きめですから同時入庫していた964RSと一緒に車の出し入れをすると相当な爆音ハーモニーが奏でられます(笑)。近所の方たちごめんなさい。
それでは作業に入ります。まずはバンパーの脱着からですね。この1~2年の間で色々な車を触らせていただいたお陰で、大体の外し方は予想できます。中には予想を裏切る車種もありましたが、去年のモデナが良い参考となり、大きな苦労はせずに外せました。
フロントバンパーは擦り傷や飛び石による損傷が全体に見られ、リヤバンパーはナンバー付近とマフラー周辺に傷が確認されました。どちらも丸々一本キレイに修理します。
バンパーが外れたところで、ホイールのリペアも同時進行していきます。タイヤを外すということは、もう車の移動はできません。動かさなくても良い場所でジャッキアップします。
最近のウチのホイール修理の仕方は、表側のみの修理であればタイヤのビードを落とした状態で修理します。この方がリムのガリ傷修理が非常にやりやすいです。何よりせっかく塗ったホイールにタイヤを組み付ける際に傷が付くかもしれないというリスクが解消されます。タイヤの脱着は外注なので、コストダウンにも繋がります。
純正ホイールなので恐らくマグネシウムホイールでしょう。すでに一度リペアした形跡がありましたが、よく起こりうると言われているチヂレなどは無く、多少の傷のみでした。
もちろん今回も水性塗料で塗り、高級クリヤーでバッチリ仕上げました。水性塗料は塗料がまんべんなくへばりついてくれるので、仕上がりが非常にしっとりとして良い感じです。
ホイールが完成したら、また車に装着していよいよボディーの塗装に移ります。フェラーリが初めて前田自動車のブースに入った瞬間です。これは貴重な写真ですよ~(笑)。
このF355のドア下半分はFRPで出来ており、本来なら脱着可能な様です。しかし、リヤフェンダーへのボカシや塗りやすさを考えた結果、「付けたままで半開き状態で塗装」いう結論に達しました。ドア裏にも傷があったのと、エアインテークの風穴内をキレイに塗る狙いもありました。
緊張の中、出来るだけ純正の肌を再現するように心がけ、結構良い感じに仕上がったと思います。磨きづらい場所なので出来るだけきれいに仕上げました。
バンパーも生まれ変わりましたね。クリヤーの伸びも良い感じです。
組み付けのチリ合わせには細心の注意を払い、何度も調整しました。チョットしたことなんですけどね~バッチリ合わないと不安でなりません(笑)。
今回、オーナー様は再塗装による色違いをとても気にされていたのですが、調色には十分に時間をかけてやったので、自信ありです。正面の青味、メタル感、スカシの赤味、全ての角度から見ても同じように再現するのはとても難しい事ですが、ここで妥協してしまっては全てが無駄になってしまいます。ONYXで塗って正解でした。
いよいよ緊張の納車ですが、オーナー様には非常に満足していただけました。 I様、この度は修理のご依頼有難うございました。車が車だけにご心配もあったかと思いますが、私達にお任せいただいたことに感謝いたします。今後とも末永いお付き合いを宜しくお願いします。
2010年8月10日 前田自工 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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