過去との対峙
無残に崩れてしまったリアバンパー。
画像ではわかりにくいですが、補修歴アリです。
普段なら「補修歴アリかよ・・・。と舌打ちのひとつでもするところですが、この補修歴、何を隠そう僕の仕業であります。
数年前、苦手とするFRPのバンパー、しかも今まで触ったこともないような超高級車。手探りの修理でなんとか納車させていただいた仕事でした。
以前の自分に劣る仕上がりだけは絶対にできない。
しかし、損傷は以前よりも深刻でした。
妙なプレッシャーを背負いつつ手をかけはじめましたが、以前と多少なりとも違うのは、ただその仕事だけをやっていればよい立場ではないということ。
十分な納期をいただいたにもかかわらず、他にも納期の迫った仕事があるわけで、限られた時間で以前よりもより良い仕上がりを目指すのはまだまだ僕には高いハードルでした。
こんなことはどんな仕事でも日常茶飯事なのでしょうが。
新品が100点満点とするならば、僕たちの仕事は常に100点を目指してはいるけれど最高でも99点で、当然100点以上はありえない。
でも、以前の自分は今よりも100点満点を目指してガムシャラだったかも・・・。
閑話休題。
昔見たドキュメンタリー番組の思い出。
アマゾン川流域に暮らす人々の泥で造ったマイホーム。毎年決まって雨季の洪水で流されてしまう彼らのマイホーム。
例によって流されてしまったかつての住居の辺りにたたずむ男に、取材班の人が野暮な質問。
「どうするんですか?」
男 = 「また造ればいいのさ。」
確かにそうだ。僕も、またなおせばいいんだな・・・。それだけだ。
まだまだそういう境地には辿り着けないけれど。
2009年2月28日 前田自工 | 個別ページ | コメント(1) | トラックバック(0)
関連記事
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 過去との対峙
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://maeda-bp.jp/bp/mt-tb.cgi/90
コメント(1)
一昨日まで、出張でベトナムに行ってました。
今日は海外ボケしながら、ブログ見ています(^^)
また寄らしていただきます。
もちろんブログ応援させていただきますね!!
コメントする