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錆との格闘(メルセデスベンツ編)
連休も終わってしまったなーとか思っていたらもう6月ですね。早すぎる・・・。
皆様のお陰で非常に濃い毎日を送っております。本当に感謝です。
そんな中でも一際濃かったのがコレ。昭和59年製のメルセデスベンツE280、いわゆるW123と言われているモデルです。僕が7歳の時の車ということになります。
今となってはクラシックカーの枠に入るモデルですが、このベンツの作りには感心させられるところが多々ありますね~。
上手く言えませんがシフトの感じなんかは今のモデルとさほど変わらないような気がします。モール類なんかも再利用できますし、ドアのキャッチは今の国産車にも採用されている構造です。
今回の入庫は傷の修理ではなく、クラシックカーの宿命・・・アレですよ、「サビ地獄」です。
ベンツと言えども、かなり朽ち果てている箇所もありましたが、25年物と考えれば優秀な方です。
部品を外す際、ボルトやナットなどは錆びると大抵は切れてしまうのですが、このW123はちゃんと外れてくれました。
ただ、外したバンパーの裏はえらいことになっていましたが・・・。
こんな感じに向こう側が見えるくらいの大穴が数箇所。運転席のドア裏はウェザーストリップ周辺が腐ってグズグズに。ウェザーストリップはボロボロに痛んでいたので交換しました。右リヤのホイールハウス周辺も欠損している箇所がありましたね~。
とりあえずは、ベルトサンダーで錆を削り落とし、錆転換剤を塗布しておきます。穴の開いた箇所は溶接で塞ぎ、さらに錆止めを塗布。あとはパテで成形して下地は完成。
と、簡単に書きましたがかなりしんどい作業です。 下回りには、以前ロードスター編で紹介したアンダーボディーシーラーも塗布しておき、防錆・防音はもちろん、耐チッピング性・オリジナルの状態の再現も兼ねております。
忙しくて下地作りの工程を撮り忘れてしまい、いきなり塗装の写真ですが、問題なく塗り終えることが出来ました。乾燥も済ませ、磨いてからどんどんパーツを組んでいきます。
交換することになっていたウェザーストリップ(ドア裏に張り付いているゴムモール)ですが、なんと1本¥22000!! 前後で¥45000ですって。
新品のパーツが存在しているのはありがたいですが、結構いい値しますね(怖)。
今回の修理費用は総額¥200000強となりました。
T様、この度は「ゆっくりやってください」のお言葉に甘えてしまい、長い間お待たせしてしまいました。この場を借りてお礼申し上げます。
今後とも長いお付き合い宜しくお願いします。
ありがとうございました。
前田自動車 スタッフ一同
2009年5月30日 前田自工 | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0)
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コメント(2)
Tです
このたびは大変ありがとうございます。やっぱり結構しんどい作業だったのですね。画像を見て納得いたしました。
とても綺麗になったので、思わずオーストリッチの毛ばたきを買ってしまいました。
これでしばらく快適に走られます。ガソリンがある限り乗り続ける予定ですので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
T様
オーストリッチの毛ばたき・・・メルセデスには必需品ですよ(笑)。大変な作業でしたが、きれいになった喜びは快感ですね。今後ともお付き合い宜しくお願いします。
前田自動車
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