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BMW E39の全塗装です
う~寒いっ。工場内は常に氷点下なので、朝晩はツライです。 温まるために、2年前からコーヒーを飲むようになったのですが、もうすっかり中毒です(笑)。一仕事終えてからのコーヒーは最高!
さて、今回はE39 525iMスポの全塗装(外側のみ)を施工いたしました。
事の発端はイタズラによる線傷の修理からでした。
傷は右Frフェンダーからフロントガラス、ルーフへと続いており、車両保険を使って直すことになり、この際気になる箇所を全て直したいという流れで全塗装となりました。
大きな板金箇所は特に無かったのですが、何箇所かにクリヤーの剥がれと補修暦による歪み、また星の数ほどのタッチアップがありました。 フロントガラスは傷が深かったので交換です。このE39の前後ガラスはガラスを脱着しなくてもウィンドモールを交換できます。ネットで検索するとE39のガラスモールの劣化は有名なようで、自分で交換しちゃう方も多いようです。ただし相当苦労するようですが(笑)。 弊社ではガラス屋さんにお願いしていますので、きちんと施工してくれます。 モールのみの交換ができるということは、ルーフを塗る際にガラスを外さなくて済むということになります。これは金額的に大きな違いがあり、数万円の差が出ます。確か前後のウィンドモールを買っても¥8000くらいで、交換工賃を入れても相当お得です。
損保会社との協定も済んだので、塗装に入ります。
いつものようにルーフから塗るわけですが、今回はトランクと左右サイドステップも先に塗ることにしました。説明すると長くなるので、「塗り手の都合」としておきます(笑)。すみません。
この色はトパーズブルーと言いまして、多少鮮やかさを濁らした2コートパールになります。初代X5なんかにも採用されていたはずです。
翌日、前の日に塗った箇所以外を仕上げていきます。
環境に配慮した溶剤成分の少ないクリヤーを使用したので、揮発による艶引け少なく肉持ち感も良い感じです。
バンパー類も塗り上げ、ここから磨きに入るわけですが、年末だったのでその他の仕事もラッシュ気味。予想よりもはるかに時間がかかってしまい結局仕事収めの日に納車となってしまいました。
オーナー様に最終チェックしていただき、無事納車となるはずでしたが・・・
ちょっと悩んでいるご様子。多少色が濃くなった気がするとのことで、元のトパーズブルーではないのでは?とご指摘がありました。言われてみれば確かにドアの裏側やセンターピラーと比べてみると、青赤味が強すぎて鮮やかになりすぎていました。しっかり調色したつもりでしたが、全塗装だったので外見では比べるものが無く、何の疑いも無く塗ってしまいました。ですが持ち主の方にはすぐに判ったようです。
当然やり直しをさせてくださいと言い、とりあえずは年明けに引き取りに伺うということで、一度収めました(涙)。 なんという年末・・・。オーナー様にとってもがっかりだったと思いますが、「この先もお世話になりたいと思っているので時間はかかっても良いのでお願いします」とおっしゃってくれたのが、救いでした。 年は明けて早速引き取りに。
今回は色合わせにしっかり時間をかけ、サンプルを作ってお客様に確認してもらってから塗装に入りました。
赤味の強いブルーから緑味の強いブルーに変更し、更にパールを10%ほど多くしたところ、思い描いていたトパーズブルーが完成しました。
後はもう一度下地処理をしてひたすら塗るだけです。
磨きも十分に時間をかけ、やっと完成することができました。
オーナー様にも納得していただき、無事納車となりました。
O様この度は全塗装のご依頼をいただき誠にありがとうございました。 また、こちらのミスで長い間お預かりしてしまい、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。 将来BMWを買うときには色々相談に乗ってください(笑)。 本当にありがとうございました!!
2011年2月16日 前田自工 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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