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バイクパーツ塗装ダイジェスト!
あともう少しで雪解けを迎える札幌ですが、なかなか気温が上がりませんね。バイク乗りの方たちはもうウズウズしているのではないでしょうか?
冬になると問い合わせが多くなるバイクパーツの塗装。昨年末からお預かりしていたパーツたちも無事納品できたので、いくつかご紹介しましょう。
まず最初はHONDA CB750K0のタンクです。損傷の状態を写真に収めるのを忘れてしまいましたが、赤の部分だけ凹みと傷が数箇所あったので、ゴールドの部分はマスキングで対応しました。損傷自体はパテで修正できる程度だったのですが、ゴールドの部分に極めて近い箇所にも凹みがあり、自然な感じに成型するのに苦労しました。
で、もっと苦労したのが「色」です。この赤、案の定キャンディレッドだったのですが、配合表通りに作ってもなかなか合いません。悩みに悩んで一週間以上、色々試しましたが水性塗料のオニキスを使えば純正に近い感じに再現できることが判り、初めて水性でタンクを塗りました。
しかもキャンディ塗装。下地に粗目のシルバーを最初に吹き、水分を十分に飛ばしておきます。次にキャンディレッドを塗っては乾かしを繰り返し、事前み作っておいたサンプルと照らし合わせながら染まり具合を調節していきます。
水性塗料は色の染まりが良い分、膜厚が厚くなってしまうので細かい部分や複雑なマスキング部分には向いていないかもしれません。ラインテープを剥がすとき、いつもとは違う嫌な感覚がありました。乾燥には十分時間を取ったほうが良いと思います。
ゴールドの部分のマスキングを剥がし、一度クリヤーを塗り、じっくり乾燥させます。キャンディカラーの水分が十分に蒸発していなかったため、やはりクリヤーの艶が引けてしまいました。一応これは想定の範囲だったので、もう一度全体をオーバークリヤーして肌を綺麗に潤します。まるで水の膜が出来たかのような艶がたまりませんね~。あまり欲張ってクリヤーを塗りすぎるとソッコウで垂れます。
いかがでしょうか?良い感じに仕上がったと思います。お客様にも満足して頂けました。ありがとうございました!!
次はハーレー(HARLEY FLH)ショベルのフェンダー塗装ですが、まず全体を赤に塗ります。そして上面に白いラインを・・・。あ~~~やってしまった・・・。写真撮ってね~~!!!!ラインのマスキングにあんなに苦労したのに!思いのほか出来が良かったのに!! U様。大変申し訳ありませんが、春になったらツーリングの帰りにでも寄ってください。撮影会をやりますので(笑)。完成の図は後ほどということで。すみません。
最後は、DUCATI!昨年、マルケジーニホイールをゴールドにしたお客様が、今度は外装も塗ってほしいと持ち込んでくださいました。ロッソカラーのモンスターS4。
僕がスポーツスターからマジで買い換えようと思っていたマシンです。都合により買い替えは出来ませんでしたが。あのドゥルルルル~っていうサウンド、最高ですよね!
テルミニョーニのマフラーが入っていればなお良し!って感じでちょっと興奮してしまいましたが(笑)
今回は赤からレクサスのパールホワイト(077)に塗り替えです。LSなんかに採用されている3コートパールですね。特に深い傷や損傷は無かったので、塗装に入ります。フロントカウルとシートカウルは表裏を同時に塗っておきました。タンクは裏のみをあらかじめ塗っておきます。
タンクは最初にパールホワイトを塗ってクリヤーを塗って乾燥させておき、一旦足付け(空研ぎ)しておきます。そしてカッティングマシーンで製作した「DUCATI」のロゴを元の位置に正確に貼っておきます。その上からもう一度オーバークリヤーしてフィニッシュです。
このロゴの製作にはかなり苦労しました。タンクのような丸い形状の物から文字の寸法を測り、現物合わせで文字を製作するのは根気の要る作業です。会社でじっくりやっている時間は無かったので家にタンクを持ち帰り、ロゴを作成しました。こうやって苦労して作り上げたものは非常に愛着が沸きます。お客様に喜んで頂けると本当にやった甲斐があったなと一安心します。
B様 長い間お預かりさせていただきありがとうございました。組みあがったバイクを見てみたいので、今度工場に寄ってくださいね~。
バイク塗装をお考え皆様、実際に塗ってみたいものがあればお気軽にご相談ください。高度なカスタムペイントは出来ませんが、一般的なペイントなら問題ありません。よろしくお願いします!!
2010年3月17日 前田自工 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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