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CB1300のタンク塗装
1年ぶりにバイク関係の塗装です。
以前は、タンク塗装を何回か請けていたのですが、僕がバイクを降りたせいか、最近は減りましたね~。そんな中、HPを観てきてくださったCB1300。
僕も欲しかったバイクの一つで、乗りやすさに定評のある優等生です。
まあしかし、改めてリッタークラスのバイクって重い・・・!5年前までスポーツスターに乗っていましたが、こんなに重かったっけ?と思うほどです。もう怖くて乗れませんわ(笑)
今回の修理はいわゆる立ちゴケによるタンクの損傷、リヤカウルの傷の修理です。不運な事に、パールホワイトとキャンディーレッドの境目に損傷がありました。このキャンディーレッドとホンダウィングマークはステッカーで、ウィングマークは部品屋から¥1290で購入できます。レッドの部分は調色して色を作ることにしました。パールホワイトは配合表があるので、すぐに調色できましたが、キャンディーレッドは配合表が無く完全にオリジナル配合・・・かなり苦労しました。
鈑金もちょっと苦労しましたが、上手く修正できたようです。基本的にガンガン鈑金したり、溶接などは錆の原因となりますので、派手に凹んだタンクは修正不可能です。
今回気付いたのですが、この年式のCBって燃料コックが無いんですね。キャブじゃなくてインジェクションだし。以前はタンクを外す際、燃料コックをOFFにすればガソリンが洩れることなく外せたのに、このタイプはあらかじめガソリンを抜いておく必要があり、正直戸惑いましたが、なんとか外せました。今のタンクにはいろんなセンサーが付いていて、ホント知らないうちに、なんでも電子制御の時代なんですね~。
塗装の順序ですが、まずはパールから塗装し、一度クリヤーで抑えます。ウィングマークが残っているのは、新たにマークを貼る際の目安にするためで、わざわざ剥がしたりはしませんでした。むやみに削ってしまうとレッドの部分の大半がサフェーサーで隠れてしまい、ラインが左右対称にならない可能性があったので、極限までサンディングで平坦にしておきました。
一回目の塗装が乾燥しましたら、二回目のキャンディーレッドの塗装です。まず、下地に目の粗いシルバーを塗装します。その上から隠蔽性の悪いレッドを何回も塗っていき、元の色と同じになるまで調整します。キャンディーカラーの狙いは、発色の奥行きにあり、メタリックレッドやパールレッドと違って2次元的なものでなく、メタリックに色の付いたガラスを被せたような3次元的な立体感が期待できます。メタルフレークのようなとても粗いラメの上からとか、メッキの上からキャンディーカラーを塗装しても面白いです。
レッドの塗装が終了したら、ホワイトとレッドの境目をなじませるために、また全体にクリヤーを吹きます。この時点で3日かかってます。そして最後に、ウィングマークを貼って、全体をクリヤーで抑え終了となります。ですから、実際クリヤーは3回塗る事になります。
今回は、バラシから塗装~組み立てまで行い¥30000(リヤカウルはサービス)でした。1つ1つの工程を緊張感の中行い、自分の現時点での技術力を確認できました。まだまだ反省点はありましたが、お客様に満足していただけたのはとても嬉しかったです。
Y様、この度は誠にありがとうございました。バイクに乗れる時期もあと3ヶ月ほどですが、楽しいバイクライフを送ってください!僕も将来、またバイクに復帰できるよう貯金します。。。
2008年9月 1日 前田自工 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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