ポルシェ928 板金・修理 - 前田自動車.jp

修理内容としては、左クォーターパネル板金、リヤバンパー交換、左テールレンズ交換。部品はお客様がすべて手配してくださいました！大変助かりましたねー。仮に本国に手配した場合、部品によっては数ヶ月待ちもありえます。

お客様によると、この928はＶ8エンジンなのでアメリカ人に人気があるらしいのです。だから、パーツもアメリカで探した方が安く早いみたいです。バンパーとテールレンズは中古で探していただきました。

クォータパネル板金に伴い、バンパーとガラスを外しました。写真は、鈑金が終わって中古バンパーを仮合わせしたところです。ここからパテで成形していきます。

先にバンパーの塗装をしておきます。ＰＵＲ（発泡ウレタン）なので重くてフニャフニャです。この素材の場合、極端な変形・割れが有ると修理ができません。今回のように中古バンパーを利用するのが得策でしょう。中古なので多少の歪みはありましたが、許容範囲だと思います。

カラーナンバーは908。グランプリホワイトって言うのかな？Ｒ－Ｍのカラーインデックスには｢ＧＲＡＮＤ　ＰＲＩＸ　ＷＥＩＳＳ｣と書いてありましたので。ＷＥＩＳＳってドイツ語？なんですかね？勝手にホワイトと解釈しました(笑)

次にボディー塗装の前の写真ですね。サフェーサーの範囲を見れば分かると思いますが、広範囲にわたり歪んでおりまして、板金にはかなり苦労したようです。

古い車のパネルはとても硬く、その当時を知っている、我が社長の腕でなければ板金はできなかったでしょう！

塗装も無事終了して後は強制乾燥しておきます。

バンパーもガラスも組み、ようやく完成です。今回は、修理に日数をたくさん頂けたのでとても助かりました。やはり初めて触る車なので、不安もありましたがオーナー様が詳しい資料など多くの情報を提供してくださったお陰で、無事納車する事ができました。

Ｓ様、この場を借りてお礼申し上げます。

しかしこの車、１９９３年式なんですが、発売当初の１９７７年で新車価格１３００万。ちょっとした不動産ですよ。911より上位グレードとして作られただけあって装備も現在の高級車と変わらないくらの装備で、その後のスーパーカー達に与えた影響は大きいみたいですね。

そんな超高級車を触る機会が巡ってくるなんて、この仕事をやってて良かったと思います。責任は重大ですけどね。因みに今回の修理代は￥100000（部品代別）ナリ。