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インプレッサを全塗装しました!

インプレッサを全塗装

今回は久々の全塗装(色替え)です。

外装はもちろん、内側もしっかり塗り替えます。入庫していただいたお車は、平成13年式インプレッサWRX STi Ver.6(だと思います)。

なんと!このたび、グレーメタリックからソニックブルーマイカ(74F)へと大変身を遂げるのです!!

 

インプレッサ 入庫時のショット

入庫時のショットです。

搬送車に載せたままでパネルの凹んでいる箇所を確認しておきます。この方がパネルの歪みがよーく分かるんです。以前の修理歴や小さなエクボを入れますと、何十箇所も修理必要箇所が見つかりました・・・。

それでは作業がんばります<(`^´)>

全塗装といいましても、ショップによってプランは様々で、部品を外さないでオールマスキング&板金なしで、ざっと塗装。さらに磨きは無し。ただ色が変わればいいみたいなお客様には¥10万を切る激安塗装をする所もあれば、ハイクォリティーな仕上がりを求めるお客様には、部品を全てバラしさらにエンジンを降ろして、エンジンルームまで塗装。モール・クリップ類などはすべて新品に交換という贅沢なプランで、¥100万以上かけて施工するショップもあります。

要するに、お客様がどこまで求めているのかによって金額は上下しますし、ショップにもここだけは譲れないっていうラインはあると思うんですよね。ウチとしては、ドアの分解はもちろんバンパーやガラスのモール類ぐらいは外しておきたいですね。

最初は細かいパーツの塗装から バンパー、スポイラー塗装

早速バラしにかかります。作業の順序としましては、バラし→パネル鈑金→小部品塗装→パネルにサフェーサー→サフェーサー研ぎ→パネル外し→ボディー内側塗装→パネル裏側塗装→パネル組み付け→ボディー全塗装→磨き→小部品組み付けといった具合でかなりの工程が待ち受けております。実際、大変です。

父が板金、弟がバンパー類の修理、僕が塗装を担当しましたが、各自手が空いたときは下地作りに専念しました。やはり3人で細かくチェックしていかないと、いざ塗装するときになって大変な思いをする事になります。手直しは極力したくないので。最初は細かいパーツの塗装から済ませておきます。

とりあえず、アウターハンドル4つとフードのエアスクープ、フロントバンパーのフォグランプ部のカバー、あとリヤエンドパネルです。他の小部品も一度に塗ってしまえばコスト的にも良いのかもしれませんが、ブースの中が部品でいっぱいになるのが嫌ですし、だいたいそんなに集中力が持ちません。ですから今回は、丸一日を使って3回に分けて小部品の塗装を終わらせました。パーツの数は23点程あったと思います。

全体の細かい傷をパテ埋めしサフェーサーと一緒に研ぎます。

その間にボディーにもサフェーサーを入れておき、ガッチリ乾燥しておきます。その後、最終チェックも兼ねて全体の細かい傷やパテの巣穴、ペーパー傷などをスポットパテで埋めておき、サフェーサーと一緒に研ぎます。この研ぎが終わった時点で、やっとドア・フード・トランクを外します。外したパネルの裏側を塗装するのと、ボディーの内部(センターピラーなど)を塗装するのが目的です。

 

ボディーにもサフェーサーを入れておき、ガッチリ乾燥

このパネルを外す作業は、僕の我がままで、塗り手としてはストレスの無い環境で塗りたいのが本音です。ボディー内部やドアの裏側、ヒンジなどを無理な体勢で塗装するのは非常に疲れますし、イライラしてきます。だったら外してしまえと。無駄なマスキングもしなくていいし、何より仕上がりが綺麗です。

ついでにルーフも一緒に塗っておきました。同業者の方なら分かっていただけるかと思いますが、ルーフのペイント時におけるオーバーミストが嫌なんです。他のパネルと上手く馴染まない可能性があり、ピンホールの原因となることもあります。

本来、僕が理想とする塗装の手順としては、外したパネルを一つずつ裏表同時に塗装しておき、ボディー側はルーフ・ピラー・左右リヤフェンダー・ステップを塗装。あとは塗っておいたパネルを組み付けるだけというのが理想なんですが、コレもまた難しいんです。

ブラックやホワイトなどのソリッドカラーは問題無いのですが、メタリックやパール系になると、塗ったパネルによって色違いが発生して、組み付けたときに色が違って見えることがあります。同じ塗料を塗っているのになぜこのようなことが起こるのか?原因は一言で言うとペインターの腕なんですが、一つ一つのパネルをまったく同じ条件で(塗装回数・温度・湿度・ガン圧・シンナーの揮発スピードなど・・・)塗らないとメタルやパールが上手く配列してくれなかったり、サフェーサーを十分に隠蔽していなかったりと、非常に難しいですし、ある意味賭けに近い気がします。

それなら、裏側を塗っておいたパネルをまた組んで、いっせいに塗ってしまったほうが色違いは出ません。面倒ですが失敗は許されないですからね~。

内部をマスキングして外装の塗装1 内部をマスキングして外装の塗装2 内部をマスキングして外装の塗装3 内部をマスキングして外装の塗装4

で、写真のようにあらかじめ塗っておいた、内部をマスキングして外装の塗装です。塗り上がった時点で、内部のマスキングは剥がしておきます。コレは乾燥したときにマスキングペーパーが塗装にへばり付くのを防ぐためです。あとは80℃温風で乾燥です。

3週間も納期をいただけたので余裕を持って作業を進める。

やっぱりブルーはインパクトありますね~!

お客さまは当初このソニックブルーマイカ(74F)にするか、WRブルー(02C)にするか迷われたようですが、正直、74Fで助かりました。

実はWRブルーはとても隠蔽性が悪く、下色に必ずソリッドのブルーを吹いておかなくてはなりません。ですから実質3コートパール扱いとなり金額もアップしてしまいます。キャンディーカラーのようなWRブルーも好きですが、この年式のインプレッサにはやはり74Fの方がカッコイイです。

ソニックブルーマイカはインパクトあります!

今回はお客様の出張にあわせて3週間も納期をいただけたので、非常に余裕を持って(?)作業を進めることができ、乾燥にも十分に時間を掛けることができました。オーナー様も非常に満足されたようで、我々も安心しました。Y様、この度は弊社をご利用いただき誠にありがとうございました。今年一番の大仕事となり、思い出深い1台です。私たちも更なるスキルアップを目指してがんばりますので、今後とも末永いお付き合いをよろしくお願いします。ありがとうございました!!

SUBARU IMPREZA WRX

今後全塗装をお考えのお客様へ

今回のインプレッサの全塗装の金額については、塗装プランによって金額が上下しますから、何なりとご相談ください。お問い合わせジャンジャンお待ちしておりますよ~!

2008年10月17日 前田自工 | | コメント(0) | トラックバック(0)

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